堀田歯科診療所
大阪市東淀川区上新庄2-1-53
第7瑞光ハイツ1階
TEL 06-6326-8585
予防について
むし歯の予防について
フッ化物利用
フッ化物利用は、歯質のむし歯抵抗性(耐酸性の獲得、結晶性の向上、再石灰化の促進)を高めて、むし歯を予防する方法です。全身応用(経口的に摂取されたフッ化物を歯の形成期にエナメル質に作用させる)と、局所応用(フッ化物を直接歯面に作用させる)があります。有効性・安全性に関する証拠が確認されています。
フッ化物配合歯磨剤
フッ化物(モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、フッ化第一スズ)を含む歯磨き剤です。幼児から高齢者まで生涯を通じて家庭で利用できる身近なフッ化物応用で、世界で最も利用人口が多い方法です。
フッ化物歯面塗布
比較的高濃度のフッ化物溶液やゲル(ジェル)を歯科医師、歯科衛生士が歯面に塗布する方法です。乳歯むし歯の予防として1歳児から、また、成人では根面むし歯の予防として実施されています。矯正治療中の患者さんや唾液流量の低下している人など、ハイリスクの人に他のフッ化物応用法に加えて実施されています。
フッ化物洗口
一定濃度のフッ化ナトリウム溶液(5〜10ml)を用いて、1分間ブクブクうがいを行う方法で、永久歯のむし歯予防手段として有効です。第一大臼歯の萌出時期(就学前)にあわせて開始し中学生まで続けます。保育園・幼稚園・小中学校で、集団で実施されていますが、個人的に家庭で行う方法もあります。
歯周病の予防について
歯周病の予防と治療
歯周病予防の基本は歯垢がつかないようにすることで、毎日の歯みがきや定期的な歯石除去が有効です。しかし、歯周病になった場合は歯科医師や歯科衛生士がもっと専門的に歯の清掃をしたり、咬み合わせの調整を行ったりします。また重度の場合は歯ぐきの手術が必要なこともあります。
歯みがきを助けるもの(電動ブラシ、歯磨剤、オーラルリンス)
プラークコントロールは歯ブラシによる歯みがきが基本ですが、電動歯ブラシや歯磨剤、オーラルリンスを併用すると、効果が上がると考えられます。また、プラークの付着を防止する効果が期待できます。
歯間部清掃(デンタルフロス、歯間ブラシ)
歯ブラシでは磨けない歯と歯の間の清掃には、デンタルフロスや歯間ブラシといった補助道具が効果的です。
PMTC(歯石除去、歯面清掃)
歯科医院で行なわれる、専門家による徹底した歯面清掃をPMTC (Professional Mechanical Tooth Cleaning) といいます。専用の機器とフッ化物入り研磨剤を使用して、歯みがきで落とせない歯石や磨き残したプラークを中心に、総ての歯面の清掃と研磨を行ない、齲蝕や歯周病になりにくい環境を整えます。
メインテナンス
歯周治療を受けると歯周病細菌が減少して、良好な歯ぐきの状態が得られます。しかし、治療終了後に定期的な管理をしないと歯周病細菌が増加したり、かみ合わせが変わったりして歯周病が再発することがあります。そこで、定期的に歯科医院を受診して、さまざまな項目のチェックやお口の清掃を受けることをメインテナンスと言います。
歯周病と全身の状態 喫煙と歯周病
喫煙は、歯周病の二大危険因子のひとつで、喫煙と歯周病は密接に関連しています。そして、口腔、特に、歯周組織は、能動喫煙だけでなく、受動喫煙でも、直接、悪影響を受ける最初の関門になります。また、親の喫煙により、子供の歯肉に、メラニン色素沈着として早期に高率にあらわれます。しかし、適切に診断した上で、本人が禁煙、もしくは、周囲の受動喫煙がなくなれば、歯周病は改善します。
歯周病と全身の状態 糖尿病と歯周病
糖尿病と歯周病は、共に、代表的な生活習慣病で、生活習慣要因として、食生活や喫煙に関与します。糖尿病は、喫煙と並んで歯周病の2大危険因子であり、一方、歯周病は、3大合併症といわれる腎症、網膜症、神経症に次いで、第6番目の糖尿病合併症でもあり、両者は密接な相互関係にあります。しかし、慢性炎症としての歯周炎をコントロールすることで、糖尿病のコントロール状態が改善する可能性が示唆されています。
口臭について
口臭の原因・実態
口臭の大部分は口の中に原因があり、その多くは舌苔(舌表面の汚れ)と歯周病です。全身疾患の兆候として現れる呼気経由の口臭もありますが、極めて限定的と考えて良いと思われます。口臭は自己識別が難しいこともあって、気にする人が多い一方で、強いにおいを無自覚な人も多いという社会的な健康問題となっています。
口臭の治療・予防
口臭には生理的口臭と病的口臭がありますが、その原因はほとんどが舌苔です。したがって、舌の清掃による舌苔の除去が最も有効な予防法です。また、何の自覚もないのに家族から口臭を指摘されるようになったら、歯周病が原因の可能性がありますので歯科医院での専門的な検査・治療が必要です。
高齢者への対応
口腔機能の健康への影響
口腔機能は、食べることやコミュニケーションにかかわる重要な役割を果たします。口腔機能が低下すると、食物の種類が制限されるので、免疫力の低下から病気にかかりやすくなります。また食事や会話に支障をきたすと人との付き合いがおっくうになります。そのため、家に閉じこもりがちになると、身体的にも精神的にも活動が不活発になり、高齢者では寝たきりや認知症の引き金ともなります。
訪問歯科診療
訪問歯科診療とは、要介護高齢者が在宅や施設で歯科診療が受けられるものです。歯科治療をはじめとする口腔機能の維持管理は、食べるという機能ばかりでなく、生きる力やQOL(生活の質)の向上に寄与することが明らかになってきました。外来受診が困難な場合であっても、治療をあきらめないことが重要です。
要介護高齢者の口腔ケア
口腔ケアには、大きく分けて口腔の「清掃を中心とするケア」と「機能訓練を中心とするケア」があります。要介護高齢者に対する口腔ケアの主な目的は、「誤嚥性肺炎」、「口腔の乾燥」、「口腔機能の低下」を予防することです。安全と安楽をモットーに専門家のアドバイスを受けながら、継続することがポイントです。
健康高齢者の口腔ケア
自分の歯や口、体の健康に関心をもち、生活習慣を整えることは健康高齢者への近道です。歯ブラシなどの道具を使った器質的口腔ケアだけではなく、顔や舌の体操、唾液腺のマッサージなど、機能的口腔ケアも実施して歯や口の健康を維持しましょう。また、定期的に歯科医院に行って、健診や指導を受けることをお勧めします。その結果は、健康的で質の高い生活の実現につながるといえます。
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